
私は研究日に通所リハビリテーション施設で臨床業務を行っています。高齢者の方が住み慣れた地域で在宅生活を継続し、自分らしく生活できるために作業療法士として介入しています。通所される皆様は特定の病気、怪我にとどまらず、心身の症状や生活環境など状況が多岐にわたるのが特徴です。また、病院を退院されたばかりの方から長年在宅生活を過ごされている方まで、全ての病期に携わっています。また地域活動にも積極的に参加しながら、対象者様の生活を幅広く支援しています。
高齢者の心身機能に介入するリハビリにとどまらず、在宅生活のサポートや同居家族の方の介護負担軽減も目的に介護方法の支援なども行います。そのためには医師や看護師、ケアスタッフ、福祉用具業者など様々な方々との連携が必要不可欠です。様々な職種が連携を図りチーム医療が求められるため、各職種の特色を理解して作業療法士としての求められる考えを伝えることが求められます。自分が行いたいリハビリを行うのではなく、対象者様やご家族様が何を生活で求め、何に困っているのかを聴取しながら、加齢とともに低下する心身機能をうまく使ってその人らしく生活を行えるように、専門職として役立てるように心掛けています。
臨床現場では、「その方の人生の楽しみ、喜び、悩み」が溢れています。教科書通りに説明できない事が沢山あります。臨床的思考とは正解を見つけるものではなく、対象者様のためにどれだけ考えることが出来るかが重要だと思います。作業療法士が対象様と向き合った時に頭の中で「なんで?、なんで?」を繰り返すことです。
授業では今まで自分が経験してきた事例を展開し、学生さんが授業内で現場をイメージ出来る事を目標としています。作業療法士は人の生活を支え、人の心に寄り添えるスペシャリストです。これからも作業療法士として求められる知識、技術、心を築いて、対象者様の人生に貢献出来る作業療法士を育てていきたいです。